Amazonプライム×マスカスタマイゼーション

ちょっとビジネスに関するお話。先日、NHKの「達人者たち」にデザインエンジニアの山中俊治氏が出演していて、義足製造にPCの3D技術を組み込んで、ユーザーの足に合わせた理想的な義足をローコスト・ハイスピードで作ることを研究中とのこと。マスカスタマイゼーションというそうです。マスプロダクトとカイタムメイドの合体ですね。

ドッグ・ギアのザイルリードはまさにマスカスタマイゼーションじゃないかと気づきました。再開以前のザイルリードは1本1本オートメーションではなく、手作りでしたが、少品種でした。ほとんど長さは長いもの1種と短いもの1種でした。価格は他社との比較で決定したので、それほど高くはありませんでした。

マスプロダクトの世界を山中氏は「すべてのユーザーが多かれ少なかれ『我慢している』世界」と表現していました。ドッグリードで表現すれば、使用するドッグリードが飼い主と愛犬の散歩の形を決定している世界ということでしょうか?

現在のドッグ・ギアのドッグリードは完成品在庫を持ちません。お客様のご注文が入ってから、製造をスタートします。完成品在庫を持たないので、常に製造できる状態を維持しています。その状態をキープするのは大変ではありますが、一方で資材ロスがほぼ0になるという大きなメリットがあります。

さらにドッグ・ギアがチャレンジしていることは、ご注文からお届けまでをAmazonプライムというネット通販では最も厳しい条件の中で行っていること。そういう意味では、最先端の製造方法・流通方法なのです。マスカスタマイゼーションというビジネス手法を取り入れたものではなく、「どうしたら飼い主と愛犬に楽しい散歩体験を提供できるか?」を追求した結果たどりついた方法ですが、結果としてはかなりすごいことになってるようです。

Amazonプライムの規定で14時までのご注文はその日に出荷しなればならないので、12時から14時は緊張する時間帯です。元日も14時まではアルコール飲めない!まぁ、それはそれで気持ち良い緊張感なのではありますが。

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