くろまるがまだ子犬だったころ、一番喜んだのはボール遊びでした。そのころ、家にサッカーボールがたくさんあり、家の横が開通前の舗装道路だったので、そこで息子とボール蹴りをよくしたのですが、くろまるに長いロープの先に重量のある金具をつけてボールを追いかけさせました。長いロープがあるので、離れてもそれをつかめば、それ以上は遠くへ行けません。ボールは私と息子の間を行ったり来たりするので、くろまるは延々とそれを追いかけるのです。楽しそうに見えました。
ただ、本当に楽しんでいたのかはわかりません。いつになってもボールを渡してくれないので、悔しかったのかも。実はくろまるがボールに追いつくとガブガブ噛みついてしまい、ボールはずたずたにされました。
道路が開通するころ、庭の片隅にはズタズタになったサッカーボールが山になっていました。
