ペットロスのドッグリード職人

なぜ、この人はドッグリードを製造するのか?製造できるのか?販売できるのか?疑問に思う人もいると思います。

一番シンプルな答えは、丈夫なリードを作れる設備を持っていて、パッケージを自分でデザインできて、会社を経営しているからです。

愛犬くろまるのドッグリードを自作したことが発端です。そのリードがその当時市販されているものよりも丈夫だということが確認できました。そして、本業がデザイナーなのでパッケージを自分でデザインできる。さらにデザインを事業にするために株式会社を経営している。そういう条件が重なり、アマゾンが始めたばかりのマーケットプレイスを利用して、自分と同じように愛犬との散歩に不安を感じている人に使っていただこうと思ったのです。

当初と現在の違いは、会社に縫製用ミシンを導入したこと。以前はデニムを専門に縫製している会社の好意でミシンをお借りしていたのです。ミシンは無料で貸していただいていたのでありがたかったのですが、車で45分ほど離れているので緊急対応ができない、その会社の事業優先なので時間をかけて試作ができない、などいろいろ悩みも重なり、一時製造を休止しました。

ところが、ザイルリードを使っているお客様から定期的にいつ再開するのかという問い合わせがあり、ザイルリードの製造・再開を決意したのです。ただ、2度目の休止は絶対にしたくないので、事務所の移転を機にミシン設備を導入したのです。ミシン導入から約5か月試作と知人にモニターをお願いし、仕様を根本から見直したのが現在の仕様です。

ミシンは今会社の持っている資産で一番高価なものなので、現在の目標は「ミシン導入費用を回収すること」になっています。以前は完全に副業でしたが、今はとりあえず真剣です。回収できたら、犬を飼いながらのんびりとドッグリードを作る職人のお爺さんになりたいと思っています。今、くろまるを亡くし、ペットロスに悩みながらも犬を飼わないのはそういう目標があるからなのです。ドッグ・ギアのドッグリードをよろしくお願い申し上げます。

About the author: t_sekiguchi

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