くろまるは飼い始めてすぐに散歩に行けました。いやがることはありませんでした。ネット検索すると、散歩に行きたがらないワンちゃんは多いようです。特に小型犬で飼い主のだっこに慣れてしまうと、散歩の途中で飼い主にだっこをせがむようになってしまうようです。
くろまるは独立心が強くだっこ嫌いの柴犬でしたから、散歩に出そうとすると、準備運動を始めるほど散歩が好きでした。
くろまるにはもうひとつ散歩を楽しみにする理由がありました。歩いて5分ほど離れたところに同い年のメスの柴犬レモンちゃんがいたのです。散歩コースは飽きないように色々と変えていましたが、必ずレモンちゃんの家には寄りたがるのです。かといって、必ず仲良くできるわけでもなく、吠えられたり唸られたりもするのですが、レモンちゃんの顔を見ることはくろまるの生きがいのようでした。
散歩ではないのですが、我が家の近くまで散歩にするちょっとお姉さんのナナちゃんという柴犬もいました。飼い主のおじいちゃんが散歩に来るのですが、飼い主の私にはまったく聞こえないのに、くろまるにはナナちゃんが来たことがわかり、外に出たがるのです。そして、ナナちゃんの飼い主からおやつをもらったりしてしばらく外で遊ぶのです。
レモンちゃん、ナナちゃん以外にもくろまるには何匹かの友達がいました。どうしてもなじめないワンちゃんもいました。その理由はどうしてもわかりませんでしたが。
仲良しのワンちゃんを作ってあげることは飼い主が愛犬にしてあげられるとても大切なことです。もちろん、お互いによいリードを使っていることが条件になりますが。