2種類の金属パーツの意味

ザイルリード タイプWには 2種類の金属パーツを使っています。ひとつは首輪・ハーネスにつなげるレバースナップ。もうひとつは持ち手とロープをつなげるヨットナスカンです。

ヨットナスカンというパーツはドッグリードには使われないパーツです。タイプWの試作品では使用していませんでした。持ち手にもレバースナップをつけ、ロープに通したマルカンにつないでいたのです。ところが、「金属パーツの接触を避け、音を発生させない」ように仕様を変更したところ、問題が発生しました。レバースナップをロープに直接つけるとかなり重くなるのです。(ロープを通せるサイズのレバースナップなので)さらに持ち手に近いので、レバースナップのレバーに指が届いてしまうこともありますし、ふいにはずれる危険があります。でもさすがにここにも2個のレバースナップというわけにもいきません。

そこで色々なパーツを試して見つけ出したのが、ヨットナスカンなのです。構造的には登山・レスキューで使うカラビナと同じで、それに回転カンがついたパーツです。

特徴は、レバーがないことと、開くために力を入れる方向とパーツにかかる引っ張る力の方向が真逆ということです。つまり、パーツが破損しない限り、どんなに力がかかっても開いてしまうことがないのです。レバーもないので、誤操作も起こりません。

そんなに良いパーツなら、首輪の方にも使えるかと考えましたが、散歩のたびにつけはずしをするには使いにくいのです。めったにはずさない場所にヨットナスカン、つけはずしの多い場所にはレバースナップという使い分けはそういう理由になります。

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