犬を主人公にした「泣かせる」映画は除外して紹介していますが、だんだん苦しくなってきました。思い出してから、Wikipediaで確認してます。
グラン・トリノ(2008年・アメリカ) デイジー
2008年のアメリカ映画。監督、プロデューサーおよび主演はクリント・イーストウッド。 グラン・トリノとはフォードの車種、フォード・トリノのうち、 1972年から1976年に生産されたものを指します。主人公コワルスキーの愛車です。公開時はイーストウッドの最後の主演作になると言われてましたが、その後、2作品に主演しています。
フォードの工場を定年退職したコワルスキーは妻を亡くし、デトロイトで隠居生活をしています。 デイジーはコワルスキーの愛犬。犬種はラブラドールリトリバーです。雌です。コワルスキーは頑固者で息子たちにも愛想を尽かされています。デイジーは老犬ですが、亡くなった奥さんのような存在です。
物語はコワルスキーの隣に越してきたモン族(中国の雲貴高原、ベトナム、ラオス、タイの山岳地帯にすむ民族集団)の家族との交流が軸になります。アジア系のギャングにそそのかされ、コワルスキーのグラン・トリノを盗みに入る少年タオ。それを許し、徐々に隣の一家と仲良くなります。しかし、ギャングのタオとその姉への嫌がらせはエスカレートし、ついにコワルスキーはタオ一家のために立ち上がるというストーリー。
デイジーはベランダでビールを飲むコワルスキーの足元にいつも横たわっています。「飲みすぎないでね」と奥さんがコワルスキーを見つめるかのように。コワルスキーは命をかけてギャングを撃退することを決意したとき、遺書にグラン・トリノはタオに譲ると書き込みました。デイジーはタオのおばあちゃんに預けられます。ラストシーンでタオはデイジーを乗せたグラン・トリノを走らせます。
公開された時に銀座の映画館で観たのですが、見終わってエレベータに乗ったら、後から背広姿の人が数人乗り込んできました。よく見たら小泉純一郎元総理とSP?数人だったので、びっくりした思い出のある映画です。