犬が登場する映画を思い出してみて、かなり多いことに気づきました。洋画の方が多いですね。ただし、犬が主役の映画や、観客を喜ばすために犬を登場させている映画(どうも邦画はその傾向が強い)はあまり紹介する気持ちになれません。主役を引き立てることに徹しているワンちゃんはとても愛しいですね。
ブレードランナー2049(2017年・アメリカ) 不明
2017年のアメリカ合衆国のSF映画。ライアン・ゴズリング主演、監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。1982年制作の映画『ブレードランナー』の続編です。ハリソン・フォードが前作の主役リック・デッカードを演じました。
犬は荒廃したラスベガスにひとり隠れ住むデッカードの愛犬です。犬種は雑種のようですが、大型犬です。
前作ブレード・ランナーではリック・デッカードは人間か、レプリカントかという謎が提示されました。今作でもその謎は解明されません。演じたハリソン・フォードは人間とし、監督のリドリー・スコットはレプリカントと主張しています。私はレプリカントだと思っています。人間だと主張する人は「デッカードがレプリカントだと感情移入できない」とよくいいます。が、デッカードが人間だとしても感情移入できるキャラではないのです。逆に明らかにレプリカントだったロイ・バッティの最期のセリフが映画史に残る名言になったのですから、登場するキャラクターが人間かレプリカントかというのは観客にとってはどうでもいいのです。
さて、リック・デッカードの犬は犬か人工犬か?これはわかります。人工犬です。デッカードがぶちまけたアルコールをペロペロ舐めていますし、本物の犬ではデッカードの逃亡(30年間)につきあえません。多分、レイチェルを失った喪失感の中で、こっそりと街に戻り、手に入れたものだと思います。
でも、デッカードによりそう姿は本物の犬と全く変わりなく、いい相棒のようです。
犬はアルコールを飲めません。理由はこちら。