三頭引きリードを検討する

ザイルリード タイプWは、ダブルロープ、ダブルアタッチメントのため、二頭引きリードとして使用できます。(おすすめは最長の全長180cmになります)

で、三頭引きのザイルリードができないかと検討してみました。私自身は三頭のイヌを飼ったことがありませんので、ツイッターで三頭を散歩させている方の動画をたくさん拝見する方法をとりました。

結論ではなかなか難しい問題がありました。イラストをご覧ください。持ち手のところに回転するパーツをつけて愛犬の動きを吸収する設計ですが、1頭が直進し、2頭が左右入れ替わる動きをすると、回転パーツはその動きを吸収できずにロープがからまってしまうのです。三頭を散歩させている動画では頻繁に見られる現象です。こういうロープの動きを吸収できるパーツを探してみましたが、皆無ですね。

ただ、市販されている三頭引きリードには、もっと大きな問題がありました。それは、3本のロープの両端にナスカンが取り付けてある点です。これはロープを簡単にはずして2頭あるいは1頭でも使えるようにという配慮なのだろうと思います。

ワンちゃんの首輪側のナスカンは離れているのではずれる危険性はそれほど高くありませんが、持ち手側のナスカンは複数のナスカンが直接ぶつかり合う構造ですので、非常に危険。ロープのからみはナスカンの接触をより強めるので、レバーが動いてしまう危険性は非常に高いのです。

ドッグ・ギアで三頭用リードを作成するのであれば、ロープのからまりは回避できませんが、持ち手側にナスカンやレバースナップをつけず、ロープの端をリング状にして回転パーツにとりつける方法にします。 ロープのからまりは、時々立ち止まって直せば、元通りになります。

三頭用リードで一頭のワンちゃんのリードだけ離れてしまったらどうするのでしょうか?二頭のリードを持ったまま、追いかけることができるのでしょうか?離れてしまった愛犬は自ら戻ってきてはくれません。「一見便利」が「恐ろしく危険」ということです。

About the author: t_sekiguchi

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