鉄砲ナスカンとレバースナップの違い

市販のドッグリードのほとんどが採用している鉄砲ナスカンと当社のドッグリードで採用しているレバースナップは構造がどう違うのか。画像は鉄砲ナスカンを使用した初期のザイルと現在のザイルリードのアタッチメント部分です。

赤い矢印が稼働部分の幅です。鉄砲ナスカンの方が短いです。さらに鉄砲ナスカンの方は開口部分とレバーが近くなっている上に動く方向が同じです。レバースナップの方は、開口部分とレバーの位置が離れていてそれぞれの動く方向が異なります。

開口部分とレバーの位置と開くための力の方向の関係が重要です。鉄砲ナスカンの場合はレバーに金属パーツ(例えば首輪のDカン)が干渉してレバーを動かした時に、開口部分が近いので、Dカンの位置によっては一瞬ではずれてしまうわけです。レバースナップの場合は、レバーにDカンが干渉しても開口するまでの幅が大きく、開口部分がレバーを開く方向から離れているので連動してDカンがはずれる危険性が低いのです。鉄砲ナスカンの場合は、レバーの稼働=開口幅というのも危険なところ。レバーが動き始めるとその幅は開口という動きに直結します。レバースナップは開口部分にマージンがあるので、レバーがかなり動かないと開口しないのです。

この差は、使いやすさという点では逆に作用します。鉄砲ナスカンはレバースナップよりも少ない力で開口するので、力の弱い方には使いやすいといえます。

結論としては、活動的な(引きの強い)中型犬・大型犬にはレバースナップが向いていて、大人しい小型犬は鉄砲ナスカンでも大丈夫という選択になるのでしょうか?

レバースナップのみを採用、さらにタイプWではそれを2個装着する弊社のドッグリードは過剰な装備といえるかも知れません。ただ、レバースナップのドッグリードが販売されていない現状で、その選択肢を提供することは弊社の使命だと思っています。あなたの愛犬がかけがえのない、絶対に失いたくない貴重なパートナーだと思っている方に選んでいただければと思います。

About the author: t_sekiguchi

2 comments to “鉄砲ナスカンとレバースナップの違い”

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  1. へべれけ - 2020年3月7日 at 12:44 午後 Reply

    ビョルキスも見かけは違うものの同じ原理のものを使っていますね。レバーが外側に出ている以上リスクはあると思うんですが、鉄砲ナス環より少ないんでしょぅか。軽便胴輪という両端の輪を合わせてナス環で一緒に止める形式の胴輪を使っていた時はレスリング中に一回、散歩から帰宅して胴震いした時に二回、輪が一個ナス環から外れたために胴輪全体が脱落した経験がありますが、それ以外には13年間何もトラブルがありません。革製リードが弾力性の点で最良と思うし、革製リードで鉄砲ナス環でないものは見たことがないので仕方なしに使い続けています。

    • t_sekiguchi - 2020年3月8日 at 6:05 午後 Reply

      ビヨルキスさんのリードで使われているアタッチメントはスウェーデンのGB Balter社のスナップフックですね。スウェーデン鋼を使っている強度の高いパーツです。当社のザイルリードではタイプWの持ち手とロープを繋ぐためのヨットナスカンが同じ構造です。レバースナップとは少々構造が異なります。ザイルリード内での使い分けは頻繁に開閉する部分はレバースナップ、開閉頻度の低い部分にヨットナスカンにしています。GB Balter社のスナップフックはパーツとしての完成度はかなり高いので、使ってみたいとは思っています。
      レバースナップの欠点は2方向から引っ張ると開いてしまう点です。軽便胴輪で使うのはまさに2方向から力が加わるので危険です。軽便胴輪の場合は外から引っ張る力に強いヨットナスカンやスナップフックが最適と思います。
      現在、幅広のスリングを使った製品を検討中なので、参考にさせていただきます。コメントありがとうございました。

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