見た目か?快適さか?

上は、従来のザイルリードの縫製部分。下は現在のザイルリードの縫製部分。違いがわかりますでしょうか?一見すると、下はロープの末端処理を忘れてしまったかのように見えることと思います。一般的な製品であれば、上の縫製部分のように「しっかり処理されている」ように作ります。実は、縫製した時点では上のようにロープを熱処理しています。(少し長くなるような感じで)それを、仕上げの時点で切り落としているのです。

一般的な耐久消費財であれば、上のような仕上げにすることは「当たり前」のことです。では、何故「敢えて」処理し忘れたような状態を完成形にしたのでしょうか?

それは、上のような縫製をした場合に熱カッターで処理した部分が「手触り」に大きく影響するためです。熱で切断したロープは化学繊維が溶けて固まります。その部分が手、指にひっかった時にかなり「硬い」手触りを生みます。また、ロープの縫製部分と金属パーツが接触する部分があると、「ひっかかり」となるため、そこで滑らかさが失われます。

先述したように「ものつくり」の常識から考えると全く逆の方法ですから、この方法を見つけるには数か月かかりました。しかし、この方法にとって、ロープの接合部分はフワフワの手触りになり、スリングリードのようなチョーク首輪一体型やハーフチョーク首輪の開発が可能になったのです。

実際には、先端を切り落とすことを前提にロープをカットするためロスも多く出てしまうのです。また、今までよりも長さ決めが難しくなり、完成品の長さがバラついてしまうという問題もあります。

それでも、この仕上げ方法にこだわるのは、「圧倒的な手触りの違い」があるからなのです。「見た目」や「常識」を捨て、「快適さ」を重視したドッグリードは多分弊社のドッグリードだけだと自負しています。

是非、一度このドッグリードで快適と安心を両立させた「愛犬との散歩」を楽しんでください!

About the author: t_sekiguchi

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