犬が登場する映画としては、今かなりホットな映画ですが、ついつい後回しにしていました。
ジョン・ウィック (2014年・アメリカ) デイジー
引退した凄腕の殺し屋の復讐劇を描くアクション映画。キアヌ・リーブス主演兼・製作総指揮。ジョン・ウィックは「最強の愛犬家」なんて呼ばれていますね。殺し屋を引退し最愛の妻ヘレンと静かに暮らしていた主人公は妻を病気で失います。その妻が残してくれた仔犬がデイジー。犬種はビーグルです。
愛車を狙った強盗に愛車を奪われデイジーまで殺されてしまったジョン・ウィックが復讐のために裏社会に戻りロシアンマフィアの組織を壊滅に追い込むというお話。デイジーはジョン・ウィックの壮絶な復讐の最大のトリガーとして描かれています。最愛の奥さんから贈られた大切な犬ですから、組織を壊滅させるのは正義というわけです。
もっと早くブログにアップすべき作品でしたが、なぜか少々ためらいがありました。チャプター2まで観ていますが、こんなに壮絶な殺人が犬を殺された復讐というストーリーに疑問を感じないのはなぜなのか、自分でもよくわからないのです。
犬以外のペットではこういうストーリーは成立しないように思います。
人間と犬のコミュニケーションを大脳生理学的に分析したデータでは、脳の中の同じ部位が刺激されるらしいのですが、ヒトとイヌは本能レベルでお互いを必要とするレベルにあるみたいです。
「ジョン・ウィック」という作品が成立する理由もそこにありそうです。殺されたのが愛犬でなければ、「ジョン・ウィック」はただのサイコキラー映画かコメディ映画になってしまうでしょう。全世界的にヒットしているというのもすごいことです。
映画ではよく殺人の予告として対象の愛犬が惨殺されるというシーンがあります。何度見ても心がズキズキします。
愛犬を失った時のペットロスも同じ心の動きかも知れません。愛犬を迷子にしてしまった方のツイッターをよく見かけます。その加害者は自分なのですから、ショックや自責の念はかなり激しいと思います。愛犬を迷子犬にしないドッグリードを作り、皆さんに使っていただきたい私の気持ちもジョン・ウィックに近いのかもしれません。ドッグリードへの自分の強い衝動をうまく説明できないのはそのせいかも知れません。