犬が登場する映画を思い出してみて、かなり多いことに気づきました。洋画の方が多いですね。ただし、犬が主役の映画や、観客を喜ばすために犬を登場させている映画(どうも邦画はその傾向が強い)はあまり紹介する気持ちになれません。主役を引き立てることに徹しているワンちゃんはとても愛しいですね。
犬の生活(1918年・アメリカ) スクラップス
主演・脚本・製作および監督はチャールズ・チャップリン。チャップリンの映画出演64作目にあたる。 公開されたのはちょうど100年前。すでに著作権が切れているので、無料で動画が配信されています。
スクラップスは小型の雑種犬です。チャップリンの映画に犬が登場するのは、3作目ですがそれまでの作品と比べてストーリーへの関与が強く、主役級になっています。主役のキャラクターを引き立てるために犬が登場する映画としては最古の作品ではないでしょうか?
サイレント映画なので、スクラップスの声などは聴くことができませんが、浮浪者チャーリーとの掛け合いは見事。チャップリンはこの作品でイノセントなチャーリー像を確立したといわれていますが、スクラップスとの本格的な共演が影響していることは間違いなさそうです。
スクラップスは時間をかけたオーディションで選抜された雑種犬でしたが、チャップリンに強くなついていて、チャップリンがツアーに出て1か月後には傷心のために亡くなってしまったそうです。