洋画・邦画を問わず、映画の中に最も多く登場する動物は犬であることは間違いないでしょう。映画に登場する犬を観て、犬を飼いたくなった経験を持つ人も多いことでしょう。犬が登場する映画とその犬についてご紹介していきます。いわゆる「犬映画」に登場するワンちゃんはあまり紹介しません。
イノセンス(2004年・日本) ガブリエル
押井守監督による日本の劇場用アニメ映画。1995年公開の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編にあたります。 公安9課に所属するバトーの愛犬。犬種はバセット・バウンド。
人々が電脳化された近未来の都市で発生した、少女型アンドロイドの原因不明の暴走による殺人事件を追う公安9課の刑事バトーとトグサ。迷宮のような電脳世界を舞台に展開するシュールなバトルが魅力の作品です。
ガブリエルは一人暮らしのバトーが部屋で飼っているバセット・ハウンドである。バトーは全身を義体化(サイボーグ化)し、強靭なパワーを持っている優秀な刑事。バトーはガブリエルの好むドッグフードを毎日同じ店で買い求めている。
バトーにとっては、草薙素子の記憶とガブリエルとの触れ合いだけが自らのゴーストの存在理由となっています。電脳化によってヒトとネットワークの境目があいまいになった近未来において、純粋な魂を持つイヌはペット以上の大切な存在になっているようです。捜査のためにトグサの家に預けられたガブリエルはバトーの元に帰りますが、ラストシーンでは人形を抱いた美しいトグサの娘とガブリエルが対照的に描かれています。
ちなみにガブリエルという名前は天使(ミカエルと並ぶ大天使)の名前でもあります。