エーデルワイス社ドッグ・ギア ザイルリードで使用するロープはフランスのエーデルワイス社(以下、エ社と表記します)のロープです。なぜ、そう決めているのか?私は登山をしませんし、ロッククライミングもしません。なので、ロープについてはドッグリードの材料として研究してきました。

エ社のロープを使用するのは、ザイルの製造メーカーとして220年以上の歴史を持つ会社だからです。以下はその歴史です。最も信頼できるロープを探した結果、最も歴史の古い会社のロープなら間違いないと思っています。

  • 1790年 世界で初めてロープの生産開始
  • 1935年 世界で初めてクライミングロープの生産開始
  • 1953年 エーデルワイスブランドの登録
  • 1971年 世界で初めてエバードライ(防水加工)ロープの開発成功
  • 1984年 世界で初めて岩角テスト合格のストラトスロープの開発成功
  • 1991年 生産基地をフランス・リオンに移し、生産をさらに拡大した。世界で初めてペルドール(毛ば立ち防止加工)の開発成功
  • 1993年 世界で初めてスーパーエバードライ(超防水加工)&ペルドール加工を併せてのトリートメント加工の開発
  • 2002年 インダストリー(工業用)、レスキューロープ等のプロラインの開発
  • 2004年 その後も卓越したテクノロジーは”エーデルワイス・ロープテクノロジー”の名のもとに現在においても世界でトップランクの評価を得ている
  • 2005年 すべてのクライミングロープにペルドール加工を施す

ただ、ザイルリードに使用しているのは、クライミングロープ以外も使用しています。鍾乳洞探検などに使われるケービングロープや、山道を歩く時の補助として使われるヒルウォーカーロープやコードと呼ばれるロープなどです。しかし、人を守るという目的で作られているものだけを使用しています。

実は、本格的なクライミングロープの場合、外皮と中芯が接合してあるものなどがあり、加工が不可能なのです。

現在、色々な種類のザイルリードが販売されていますが、ほとんどはザイルロープのようなロープで作られているといえます。カラフルなロープは外皮の繊維の色の組み合わせで簡単に作れますし、登山用でなければ、厳密な性能測定も不要だからです。

エ社のロープをドッグリードのロープとして使用する場合、悩みもあります。同じ規格のロープの色が定期的に変更されるのです。ですから、人気の色のザイルリードがいつまでも永遠に作れる保証はないのです。ザイルリードを製造し始めた頃はかなり当惑しましたが、これにも深い理由があったのです。

クライマーが使用するロープはある意味消耗品です。本格的に使用すると岩肌でこすれたり、激しい気温の変化でどんどん劣化します。なので、クライマーは定期的にザイルを購入していきます。その時に同じ規格のロープの色が常に同じだと新旧の区別がつかないのです。(使用を始めたロープには製造日などのタグはついていません)それで、ロープメーカーは定期的に色を変更しているのです。