ブログに連載しているDogs in the movies 映画の中の犬の番外編。今月公開されるEp.9でついに完結するStar Warsについての思い出です。
スター・ウォーズ (1977年・アメリカ) チューバッカ
なんで、犬の名前のところに「チューバッカ」?ですよね。ハンソロの相棒チューバッカは最初にスター・ウォーズを監督したジョージ・ルーカスの愛犬インディアナがモデルなのです。
現在はタイトルがEp.4新たなる希望となっている作品ですが、公開された時のタイトルはシンプルにStar Warsだけでした。映画雑誌の紹介記事は「Star Wars 惑星大戦争」でした。(惑星大戦争はStar Wars公開前に東宝が製作・公開しました)
日本で公開された時に私は今はなくなってしまった日劇で観たような記憶があるのですが、正直そんなにすごいとは思いませんでした。というのは、日本公開はアメリカでの公開から1年以上経ってからだったのです。当時定期購読していたアメリカ版NewsWeekのStar Wars大特集の方が衝撃は大きかったのです。さらに1年の間にPopeyeやら、映画雑誌やらがどんどん情報を公開してしまうので、映画を観るというよりも雑誌情報の確認作業という感じになってしまったのです。ちょうど、そういう雑誌を自分で購入できる年齢だったことが逆に新鮮さを奪ってしまったんですね。
つよく印象に残ったのは、説明の少なさ。それまでの怪獣映画やSF映画はその荒唐無稽さをナレーションやらイラストで説明する場面があったのに、Star Warsにはそれが全くなかったのです。セリフで説明されるのは、そこにいないルークの父親のことくらいで、ルークの住む星が何という星なのかも説明されない。ただ、画面だけでそういう世界を納得させてしまうのです。例えば西部劇で鳥の羽を頭につけて馬に乗ってやってくるのはインディアン、顔を隠して夜中に牧場に近づいてくるのは馬泥棒、というお約束があるよね、という感じに何の説明もせずにストーリーが進んでゆくわけです。その説明のなさがたまらなくかっこよかったのです。
オビワンのセリフにあった「クローン戦争」という言葉ですが、その戦争が描かれたのは2003年のEp.2です。実はStar Wars公開時点で「クローン技術」は動物では鯉までしか実現していなかったのです。(クローン羊は1981年)そういう時代にクローン戦争というその世界の先史を登場人物に語らせたわけですから、その説明のなさのすごさがわかると思います。
それと、デススター内でオビワンに会ったダース・ベイダーのセリフ『宿命の環が閉じられる』 も初めて聞いたら???ですよね。2005年公開のEp.3を観て初めてその意味がわかるのですから。
もうすぐ公開される最新作でスカイウォーカーの物語は終わるようです。僕たちにとって「 宿命の環が閉じられる」作品になっていることを祈るばかりです。
Star Warsについては、書きたいことがたくさんあるので、不定期に書き込んでいきます。