(子供にとっての)未知との遭遇

夕方散歩のときにとても貴重な経験をしました。

くろまると歩道を歩いていると、正面から幼稚園児の女の子と小学生の男の子。そして自転車に乗ったお母さんが近づいてきます。

私は、何かあってはいけないとリードを短くもって、歩きを止めてその場に止まりました。

すると、女の子はくろまるに近づいてきて真正面に立ちました。

後のお兄ちゃんは「おーい、ワンちゃん怖いんだろー」と声をかけています。

くろまるは女の子をジッと見つめます。女の子はくろまるをジッと見つめます。

女の子のドキドキが伝わってきます。私は、「触っていいよ」とか声はかけませんでした。

それは人と犬が初めて出会うような、人と宇宙人が初めて出会うような不思議な一瞬でした。

女の子は、くろまるを避けるように道の端を通り抜けました。

くろまるはやさしい目で女の子の後ろ姿を見送りました。

あと何回女の子はくろまると出会うのでしょうか?そして、何回目かにくろまるを撫でてくれるのでしょうか?それは、ディズニーランドに行くよりも、海水浴に行くよりも、この夏の思い出に残るような気がしました。

私は、女の子のドキドキをやさしく受け止めたくろまるが大好きになりました。

About the author: t_sekiguchi

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