ドッグリードの強度についての公的な指針

国民生活センターが2009年4月に「ドッグリードの強度」という報告を行い、それを受けて一般社団法人日本ペット用品工業会がペット用品統一表示ガイドラインにドッグリードの強度基準と表示を推進することが発表されています。

サイトはここです。

事故の発生件数については、日本生活センターに報告があった件数と思われます。人命にかかわるような事故も対象期間には起こっていましたが、通行人あるいは飼い主本人がケガをして、その原因がドッグリードの破損によるということが明らかなケースのみ取り上げられています。

サイトのデータを見て驚くのは、適用体重:20kg以下と表示されたロープ型のドッグリードが29.8kgfの荷重で破損したというデータです。20kgの犬は大型犬になりますが、その体重の1.5倍の荷重に耐えられなかったというのです。飼い主が完全にコントロールできる状態なら問題は起こらないかも知れませんが、愛犬が何かに反応して急に方向を転換したたけで、リードが破損するレベルです。ほとんど、ノーリード(正しくはオフリード)の状態と変わりません。

実は、サイトからPDFがダウンロードできるのですが、そこにはテストされたリードの詳細が掲載されています。ここからダウンロードしてください。ブログでは問題のリードがどういうものかは明確にしませんが、報告書には明示されています。

大型犬を飼う方がそのような安価なリードを使うということは到底考えられないことなのですが、リードをつけない愛犬家の飼い犬は大型犬が多いという声をよく聞きます。他の人が畏怖するような大型犬を支配している姿を他人に見せたいというような気持ちがあるのでしょうか?そのような気持ちで飼われる犬も虐待されたり、捨てられたりする犬と同じように可哀そうな気がしてなりません。

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