僕はボールを追いかける犬だった…のか?

くろまるが我が家に迎えられたころ、家の南には未開通の片道2車線の道路がありました。幅30m、長さ150mほど。最後の舗装工事前で少し低い土地でしたが、雑草がポツポツと生える広大な空き地でした。

小学生の息子と私はそこでよくくろまると一緒にボール遊びをしました。くろまるには重い金具をつけた黄色い長いロープをつけて、私と息子がボールを蹴り合うとくろまるが楽しそうにそれを追いかけるのです。鬼ごっこみたいな感じ。

幼いくろまるがボールを必死に追いかけるのは本当に可愛らしく、私と息子がボールを持って空き地に出ると、くろまるは楽しそうについてきました。

だんだんくろまるは成長し、走るスピードも我々よりも早くなってきました。こちらも懸命に蹴り合うのですが、時々くろまるもボールに追いつくことができるようになってきました。楽しそうにボールにじゃれるくろまる。が見られると思いましたが…

くろまるはボールに牙をたてると、ガリガリとかじり、アッというまにボールはプシュー。仕方なく違うボールを持ちだすと、またまた、プシュー。

そうです。くろまるにとってこの遊びはボールを追って遊ぶものではなく、ボールを退治する真剣勝負だったのです。戦果を誇るくろまるの前には破れたボールの山が築かれるのでした。ああああ(>_<)

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